保土谷化学工業(株)の決算情報

保土谷化学工業株式会社の主な事業セグメントは、機能性色素、機能性樹脂、基礎化学品、アグロサイエンス、物流関連です。機能性色素では有機EL材料やトナー用電荷制御剤、機能性樹脂ではウレタン原料や接着剤、基礎化学品では過酸化水素、アグロサイエンスでは農薬を扱っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比9.8%増の485.78億円、営業利益が23.4%増の48.75億円、経常利益が1.3%増の47.7億円、親会社株主に帰属する当期純利益が28.1%増の31.78億円となりました。特に機能性色素セグメントが好調で、有機EL材料の需要増加やアルミ着色用染料の大幅な増収が全体を牽引しました。一方で、基礎化学品セグメントは減収となりました。

資産合計は798.58億円で前期比1.6%減少しました。主な変動は現金及び預金の16.9%減少、仕掛品の56.6%減少、商品及び製品の22.0%増加です。負債合計は213.28億円で前期比10.1%減少し、純資産合計は585.3億円で前期比1.9%増加しました。自己資本比率は60.9%となり、前期末から2.1ポイント上昇しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは56.69億円の収入（前期比32.1%減）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは65.48億円の支出（前期比65.8%増）で、主に有形及び無形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは18.82億円の支出（前期比8.9%減）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比28.7%減少し76.02億円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高500億円（前期比2.9%増）、営業利益50億円（同2.6%増）、経常利益50億円（同4.8%増）、親会社株主に帰属する当期純利益30億円（同5.6%減）を見込んでいます。売上高、営業利益、経常利益は増加を予想していますが、親会社株主に帰属する当期純利益は減少を見込んでいます。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり90円（中間45円、期末45円）となり、配当金総額は7.32億円、配当性向は22.5%となりました。2026年3月期の配当予想は、1株当たり年間50円（中間25円、期末25円）で、配当性向は26.5%を予定しています。なお、2025年4月1日付で1株を2株に分割する株式分割を実施しています。