2025年3月期 決算短信の要約
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チタン工業株式会社の2025年3月期決算は、売上高77.94億円（前年比2.0%減）ながら、営業利益1.65億円、経常利益1.1億円と黒字転換を果たしました。親会社株主に帰属する当期純利益も2億円と回復しました。次期は売上高87億円（前年比11.6%増）、営業利益2.4億円（前年比45.2%増）を見込み、更なる業績回復を目指します。
主な事業セグメント
チタン工業株式会社の主な事業セグメントは、「酸化チタン関連事業」と「酸化鉄関連事業」です。酸化チタン関連事業では、酸化チタンや超微粒子酸化チタン等の製造・販売を行っています。酸化鉄関連事業では、酸化鉄等の製造・販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の売上高は77.94億円（前年比2.0%減）となりました。損益面では、営業利益1.65億円（前年は7.26億円の損失）、経常利益1.1億円（前年は6.67億円の損失）を計上しました。親会社株主に帰属する当期純利益は2億円（前年は16.8億円の損失）となり、投資有価証券売却益の計上などにより黒字転換を果たしました。セグメント別では、酸化チタン関連事業の売上高は46.09億円（前年比10.5%減）、酸化鉄関連事業は31.83億円（前年比13.7%増）となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は139.92億円（前年比8.9億円減）となりました。主な変動として、商品及び製品が1.59億円増加した一方、受取手形及び売掛金が6.53億円、投資有価証券が2.72億円減少しました。負債合計は83.39億円（前年比10.46億円減）となり、短期借入金が4.5億円、長期借入金が4.13億円減少しました。純資産合計は56.52億円（前年比1.56億円増）となり、利益剰余金が1.7億円増加しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは8.17億円の収入（前年は7.28億円の収入）となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益3.71億円、減価償却費7.13億円、売上債権の減少6.17億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは1.32億円の収入（前年は1.87億円の収入）となり、主に投資有価証券の売却による収入3.11億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは9.09億円の支出（前年は5.12億円の支出）となり、主に短期借入金の返済による支出5億円、長期借入金の返済による支出6.1億円によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績見通しについて、売上高は87億円（前年比11.6%増）、営業利益は2.4億円（前年比45.2%増）、経常利益は1.7億円（前年比54.0%増）、親会社株主に帰属する当期純利益は1億円（前年比50.1%減）を見込んでいます。第7次中期経営計画に基づき、化粧品向け製品の拡販と収益性の向上、リスク耐性の強化に取り組む方針です。
株主還元
当期の配当金は1株当たり10円（前期と同額）となりました。次期の配当予想も1株当たり10円を予定しています。配当性向は当期14.8%、次期予想29.7%となっています。
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