2025年3月期 第3四半期決算短信の要約
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イビデン株式会社の2025年3月期第3四半期決算では、売上高2,703億3,700万円（前年同期比3.5%減）、営業利益348億5,700万円（同5.7%減）となりました。電子事業の需要減少と価格競争激化が影響しましたが、セラミック事業では原価改善や為替効果により増益となりました。通期予想では当期純利益を250億円に上方修正し、年間配当40円を予定しています。
主な事業セグメント
イビデン株式会社の主な事業セグメントは、電子事業とセラミック事業です。電子事業では高機能ICパッケージ基板を、セラミック事業では自動車排気系部品や触媒担体保持・シール材、特殊炭素製品などを製造しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は2,703億3,700万円で前年同期比3.5%減少しました。営業利益は348億5,700万円で5.7%減少、経常利益は359億700万円で11.1%減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は248億100万円で9.5%減少しました。電子事業では高機能ICパッケージ基板の需要減少と価格競争激化により減収減益となりました。セラミック事業では中国経済減速の影響を受けましたが、コスト上昇分の価格転嫁などにより増益となりました。
貸借対照表の変化
総資産は1兆1,056億8,200万円で前期末比2.2%減少しました。主な要因は、有形固定資産が672億2,700万円増加した一方、現金及び預金が851億5,200万円、投資有価証券が143億8,300万円減少したことです。負債は5,893億6,600万円で6.2%減少し、純資産は5,163億1,600万円で2.9%増加しました。自己資本比率は46.1%と前期末の43.8%から2.3ポイント上昇しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは681億8,200万円の収入で、前年同期比307億6,600万円増加しました。これは主に法人税等の支払額減少や減価償却費の増加によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは1,481億1,800万円の支出で、881億4,600万円増加しました。これは主に有形固定資産の取得による支出増加によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは68億1,700万円の支出で、11億2,500万円増加しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期通期の連結業績予想について、親会社株主に帰属する当期純利益を240億円から250億円に上方修正しました。これは設備投資に関連して発生する固定資産除却損が当初の見込みから低減する見通しとなったためです。売上高は3,700億円（前期比0.1%減）、営業利益は400億円（同15.9%減）、経常利益は400億円（同21.8%減）を見込んでいます。
株主還元
配当金については、前期と同様に中間配当20円、期末配当20円の年間40円を予定しています。
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