2025年３月期 決算短信の要約
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東ソー株式会社の2025年3月期連結業績は、売上高1兆634億円（前期比5.7%増）、営業利益989億円（同23.9%増）と増収増益となりました。クロル・アルカリ事業の大幅な利益改善や、エンジニアリング事業の拡大が寄与しています。今後も「成長」と「脱炭素」の両立を目指し、収益力の向上と企業価値の向上に取り組む方針です。
主な事業セグメント
東ソー株式会社の主な事業セグメントは、石油化学、クロル・アルカリ、機能商品、エンジニアリングの4つです。各セグメントでは、オレフィン製品や樹脂、化学品、ファイン製品、水処理装置などの製造販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が1兆634億円（前期比5.7%増）、営業利益989億円（同23.9%増）、経常利益1,030億円（同7.4%増）、親会社株主に帰属する当期純利益580億円（同1.2%増）となりました。販売数量の増加やエンジニアリング事業の拡大が増収増益に寄与しました。特にクロル・アルカリ事業では、苛性ソーダとMDIの交易条件改善により営業利益が163.7%増加しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比2.9%増の1兆3,273億円となりました。有形固定資産が10.0%増加し、4,173億円となっています。純資産は前期末比5.1%増の9,024億円となり、自己資本比率は62.3%に上昇しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは1,062億円の収入となり、前期比107億円減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは816億円の支出となり、前期比216億円増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは379億円の支出となり、前期比67億円増加しました。結果として、現金及び現金同等物は前期末比101億円減少し、1,388億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高1兆500億円（前期比1.3%減）、営業利益1,080億円（同9.2%増）、経常利益1,060億円（同2.9%増）、親会社株主に帰属する当期純利益620億円（同6.9%増）を見込んでいます。原燃料価格や為替レートの変動に注意を払いながら、収益確保に努める方針です。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり100円（中間50円、期末50円）となりました。2026年3月期も同額の年間配当金100円（中間50円、期末50円）を予定しています。継続的かつ安定的な配当を基本方針としています。
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