神島化学工業(株)の決算情報

神島化学工業株式会社の主な事業セグメントは、建材事業と化成品事業です。建材事業では住宅・ビル用不燃外装材を製造販売し、化成品事業ではマグネシウム類薬品、カルシウム類薬品、セラミックス原料及び製品の製造販売を行っています。

2025年4月期の業績は、売上高が274.05億円(前期比5.5%増)となりました。一方、営業利益は17.86億円(同15.7%減)、経常利益は17.18億円(同17.1%減)、当期純利益は14.33億円(同11.6%減)と減益となりました。建材事業は増収減益、化成品事業は増収減益となっています。売上高は増加したものの、固定費増加や在庫減の影響により利益が減少しました。

総資産は307.31億円(前期末比3.3%増)となりました。主な増加要因は、現金及び預金が2.64億円、原材料及び貯蔵品が2.33億円増加したことです。負債は177.66億円(同0.4%減)、純資産は129.64億円(同8.9%増)となりました。自己資本比率は42.0%(前期末39.8%)に改善しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは30.91億円の収入(前期比7.5%減)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは12.39億円の支出(前期は56.41億円の支出)と大幅に減少しました。財務活動によるキャッシュ・フローは15.86億円の支出(前期は13.25億円の収入)となりました。

2026年4月期の業績予想は、売上高281億円(前期比2.5%増)、営業利益22億円(同23.2%増)、経常利益21億円(同22.2%増)、当期純利益15億円(同4.7%増)を見込んでいます。建材事業では高付加価値品の販売推進や価格転嫁による採算性向上、化成品事業では大型設備の増産効果や高機能・高付加価値商品の開発加速を目指しています。

2025年4月期の年間配当金は1株当たり44円(前期比2円増)となる予定です。2026年4月期の配当予想は、中間配当23円、期末配当23円の年間46円(前期比2円増)を予定しています。配当性向は27.8%となる見込みです。