2025年３月期決算短信の要約
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住友化学の2025年3月期決算は、売上収益が2兆6,063億円（前期比6.5%増）、営業利益が1,930億円と大幅に改善しました。ICT＆モビリティソリューションや住友ファーマセグメントが好調でしたが、エッセンシャル＆グリーンマテリアルズセグメントは赤字が続いています。財務体質の改善も進み、親会社所有者帰属持分比率は26.2%に上昇しました。
主な事業セグメント
住友化学株式会社の主な事業セグメントは、アグロ＆ライフソリューション、ICT＆モビリティソリューション、アドバンストメディカルソリューション、エッセンシャル＆グリーンマテリアルズ、住友ファーマの5つです。これらのセグメントで農薬、半導体材料、医薬品原薬、合成樹脂、医薬品などを幅広く手がけています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の売上収益は前期比6.5%増の2兆6,063億円となりました。コア営業利益は1,405億円、営業利益は1,930億円と大幅に改善しました。親会社の所有者に帰属する当期利益は386億円となり、前期の赤字から黒字転換を果たしました。ICT＆モビリティソリューションセグメントが好調で、住友ファーマセグメントも大幅な増益となりました。一方、エッセンシャル＆グリーンマテリアルズセグメントは赤字が続いています。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比12.6%減の3兆4,398億円となりました。主にその他の金融資産が減少しました。負債合計は14.6%減の2兆3,654億円、有利子負債は17.7%減の1兆2,861億円となりました。資本合計は7.7%減の1兆744億円となりましたが、親会社所有者帰属持分比率は1.6ポイント上昇し26.2%となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益の大幅改善により2,330億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは852億円の収入となり、フリー・キャッシュ・フローは3,183億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは有利子負債の減少等により3,008億円の支出となりました。期末の現金及び現金同等物残高は2,098億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の業績予想は、売上収益2兆3,400億円（前期比10.2%減）、コア営業利益1,500億円（前期比6.7%増）、営業利益1,050億円（前期比45.6%減）、親会社の所有者に帰属する当期利益400億円（前期比3.7%増）を見込んでいます。為替レートは1ドル145円、ナフサ価格は6.8万円/KLを前提としています。
株主還元
当期の年間配当金は1株当たり9円（中間3円、期末6円）となりました。次期の配当予想は、中間6円、期末6円の年間12円（配当性向49.1%）を予定しています。中長期的には配当性向30%程度を安定して達成することを目指しています。
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