(株)シャノンの決算情報

株式会社シャノンの主な事業セグメントは、マーケティングクラウド事業とイベントクラウド事業です。マーケティングクラウド事業では、マーケティングオートメーションやCMSのシステム提供、イベントクラウド事業では、イベント支援システムの提供を行っています。

当第1四半期連結累計期間の売上高は6.7億円（前年同期比6.3％増）となりました。一方で、営業損失は5,054.8万円（前年同期は1.34億円の損失）と改善しました。マーケティングクラウド事業のストック型売上が9.6％増加し、イベントクラウド事業の売上高も116.6％増加しています。しかし、株式公開買付けに関連する一過性のコストにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は1.59億円となりました。

資産合計は17.05億円（前期末比21.4％減）となりました。主な要因は、受取手形、売掛金及び契約資産が2.2億円、現金及び預金が1.42億円減少したことです。負債合計は8.53億円（前期末比61.6％減）となり、主に社債が11.54億円減少しました。純資産は8.52億円（前期末は5,254.2万円の債務超過）と大幅に改善しました。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が1.42億円減少しています。営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純損失1.59億円を計上しましたが、減価償却費3,383.4万円やのれん償却額279.2万円などにより一部相殺されています。投資活動や財務活動の詳細は不明ですが、社債の償還や転換などが行われたことが推測されます。

2025年10月期の連結業績予想については、前連結会計年度末の債務超過状態を踏まえ、事業再編等を検討中であるため、現時点での開示を見送っています。主力事業であるサブスクリプション事業（マーケティングクラウド事業）に経営リソースを集中させ、早期の黒字経営への回帰と財務体質改善を目指しています。合理的に予測可能となった時点で業績予想を公表する予定です。

2025年10月期の配当予想は、第2四半期末0円、期末0円、年間合計0円となっています。前期（2024年10月期）も無配であり、現時点では配当の実施は予定されていません。