2025年3月期決算短信の要約
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チエル株式会社の2025年3月期決算は、M&Aによる新規連結子会社の寄与もあり、売上高68.96億円(前期比49.2%増)、営業利益6.77億円(同14.5%増)と増収増益となりました。GIGAスクール構想関連需要や大学のDX推進を背景に、次期も売上高1万億円、営業利益7.5億円を見込んでいます。
主な事業セグメント
チエル株式会社は、教育ICT分野で事業を展開しています。主な事業セグメントは「小学校・中学校部門」「高等学校・大学部門」「その他」の3つです。小中学校向けにはGIGAスクール構想関連製品、高校・大学向けには語学教育システムなどを提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の売上高は68.96億円(前年同期比49.2%増)、営業利益は6.77億円(同14.5%増)、経常利益は6.61億円(同0.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は4.23億円(同21.4%増)となりました。M&Aに伴う費用3,700万円が販管費に計上され、利益を押し下げました。一方、関連会社株式売却益7,800万円を特別利益に計上しています。新規連結子会社2社の業績が反映され、増収増益となりました。
貸借対照表の変化
資産は106.14億円(前期末比73.5%増)、負債は67.73億円(同98.8%増)、純資産は38.41億円(同41.6%増)となりました。主な増加要因は、株式会社オキジムの連結による有形固定資産の増加14.45億円、のれんの増加8.71億円、買掛金の増加5.86億円、長期借入金の増加13.72億円などです。
キャッシュフローの変化
営業CFは1.94億円の支出(前期は2,500万円の支出)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益7.39億円、減価償却費1.87億円の一方、契約負債の減少7.44億円などです。投資CFは9.02億円の支出(前期は4.03億円の支出)、財務CFは9.7億円の収入(前期は1.75億円の支出)となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の業績予想は、売上高100億円(前期比45.0%増)、営業利益7.5億円(同10.6%増)、経常利益7.5億円(同13.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4.9億円(同15.6%増)を見込んでいます。GIGAスクール構想第2期の本格実施や、大学のDX推進を背景に、増収増益を予想しています。
株主還元
当期の1株当たり配当金は12円、次期は15円を予定しています。2027年3月期にDOE(株主資本配当率)2~4%、連結配当性向30%程度の実現を目指しています。
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