(株)ＯＤＫソリューションズの決算情報

株式会社ＯＤＫソリューションズは、教育業務、証券業務、医療関連サービスを主な事業セグメントとしています。大学入試業務や証券会社向けシステム運用、医療システム開発などを手がけており、IT技術を活用した各種ソリューションを提供しています。

当第３四半期連結累計期間の売上高は35.17億円（前年同期比10.1%増）となりました。しかし、営業損失は4.47億円（前年同期は3.08億円の損失）、経常損失は3.96億円（同2.77億円の損失）、親会社株主に帰属する四半期純損失は3.2億円（同2.13億円の損失）と、損失幅が拡大しました。売上高増加の主な要因は、医療関連サービスにおける機械販売や臨床検査基幹システム開発、証券業務における制度改正対応開発案件の売上寄与、既存大学向け入試業務の売上増加などです。一方、損失拡大は前期の一時的な特殊要因の剥落による売上原価の増加が主な要因とされています。

総資産は前連結会計年度末比3.8%減の83.63億円となりました。主に売上債権の減少が要因です。負債は1.0%減の26.13億円、純資産は5.0%減の57.5億円となりました。純資産減少の主因は利益剰余金の減少です。自己資本比率は68.8%と、前連結会計年度末の69.6%から若干低下しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前連結会計年度末比0.9%増の28.81億円となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少などにより改善した可能性があります。投資活動では、ソフトウェア開発や子会社株式取得による支出があったと推測されます。財務活動では、借入金の増加が見られます。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高67億円（前期比14.2%増）、営業利益4.7億円（同17.9%減）、経常利益5億円（同17.3%減）、親会社株主に帰属する当期純利益3.4億円（同27.4%増）を見込んでいます。第3四半期までの業績は概ね当初予想通りの推移とのことで、通期予想に変更はありません。

2025年3月期の年間配当金予想は1株当たり10円（中間配当5円、期末配当5円）で、前期と同額を維持する予定です。