2025年５月期 第３四半期決算短信の要約
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株式会社ＩＧポートの第3四半期決算は、版権事業の好調により売上高・経常利益が大幅増となりました。一方で映像制作事業の損失拡大や親会社株主に帰属する四半期純利益の減少が見られます。通期予想では第4四半期での業績改善を見込んでおり、特に営業利益の大幅増加を予想しています。版権事業の成長と映像制作事業の収益性改善が今後の焦点となりそうです。
主な事業セグメント
株式会社ＩＧポートは、アニメーション作品の企画・制作を行う映像制作事業、コミック雑誌等の企画・製造・販売、電子書籍を含むコミックスの販売を行う出版事業、作品の二次利用による印税・収益分配金等を得る版権事業を主な事業セグメントとしています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第３四半期連結累計期間の売上高は109.69億円（前年同期比32.9％増）、経常利益は12.41億円（前年同期比27.9％増）となりました。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は7.13億円（前年同期比11.2％減）となりました。版権事業の売上高が34.71億円（前年同期比109.2％増）と大幅に増加し、営業利益も17.05億円（前年同期比93.2％増）と好調でした。一方、映像制作事業では8.13億円の営業損失を計上しています。
貸借対照表の変化
資産は前連結会計年度末比7.4％減の129.68億円となりました。主な要因は、売掛金及び契約資産が22.37億円増加した一方、現金及び預金が22.81億円、コンテンツ資産が10.41億円減少したことです。負債は前連結会計年度末比21.4％減の52.54億円となり、主に未払印税が8.77億円、前受金が5.32億円減少しました。純資産は前連結会計年度末比5.4％増の77.14億円となりました。
キャッシュフローの変化
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費は14.01億円（前年同期は4.14億円）と大幅に増加しています。これは主に版権事業におけるコンテンツ資産の償却によるものと推測されます。現金及び預金の減少額が22.81億円と大きいことから、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなった可能性があります。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年5月期の通期連結業績予想は、売上高129.93億円（前期比9.7％増）、営業利益17.37億円（同41.8％増）、経常利益17.18億円（同24.5％増）、親会社株主に帰属する当期純利益11.16億円（同3.6％減）を見込んでいます。第3四半期までの実績と比較すると、第4四半期での業績改善を見込んでいるようです。
株主還元
2025年5月期の1株当たり配当金は15円（前期は60円）を予定しています。2024年6月1日付で1株につき4株の割合で株式分割を行っているため、実質的な配当金額は変更ありません。
注意事項
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