2025年3月期 決算短信の要約
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株式会社パピレスの2025年3月期決算は、広告規制強化の影響を受け減収減益となりました。売上高157.68億円(前年同期比8.2%減)、営業損失3.09億円を計上しましたが、次期は広告戦略の見直しにより黒字化を目指します。電子書籍市場の競争激化や広告効率低下への対応が今後の課題となっています。
主な事業セグメント
株式会社パピレスは、電子書籍事業とIP制作事業の2つのセグメントで事業を展開しています。電子書籍事業では主に電子書籍コンテンツの販売を行い、IP制作事業ではオリジナルコンテンツの制作を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が157.68億円(前年同期比8.2%減)、営業損失3.09億円(前年同期は2.55億円の利益)、経常損失2.83億円(前年同期は5.44億円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失1.64億円(前年同期は2.17億円の利益)となりました。個人情報保護法改正に伴う広告規制強化により、広告効率が低下し、販促効果も弱まったことが業績悪化の主な要因と考えられます。
貸借対照表の変化
資産合計は127.32億円(前年同期比12.4%減)、負債合計は37.04億円(前年同期比10.9%減)、純資産合計は90.28億円(前年同期比13.0%減)となりました。主な変動として、現金及び預金が18.37億円減少し、自己株式が11.03億円増加しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは5.73億円の支出(前年同期は6.91億円の収入)、投資活動によるキャッシュ・フローは200万円の支出(前年同期比81.7%減)、財務活動によるキャッシュ・フローは12.13億円の支出(前年同期は5.82億円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純損失の計上2.83億円、自己株式の取得による支出12.54億円です。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高153.65億円(前年同期比2.6%減)、営業利益4.35億円(前年同期は3.09億円の損失)、経常利益4.92億円(前年同期は2.83億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益2.19億円(前年同期は1.64億円の損失)を見込んでいます。広告戦略の見直しや効果が見込まれない広告宣伝費の削減に取り組み、黒字化を目指す方針です。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は10円(前期と同額)、配当金総額は8,600万円となりました。2026年3月期も1株当たり10円の配当を予定しています。
注意事項
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