(株)イノベーションホールディングスの決算情報

株式会社イノベーションホールディングスの主な事業セグメントは、飲食店向け店舗物件の転貸借に特化した「店舗転貸借事業」と、不動産業者との関係強化を目的とした店舗不動産の仕入販売を行う「不動産売買事業」です。

当連結会計年度の業績は、売上高166.59億円(前年同期比16.8%増)、営業利益13.81億円(同41.8%増)、経常利益14.31億円(同41.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益10.29億円(同54.5%増)となりました。店舗転貸借事業では新規契約件数が増加し、不動産売買事業では物件の売却・取得が進みました。全体として増収増益となり、特に利益面で大幅な成長を達成しています。

資産合計は前期比14.3%増の156.52億円となりました。主な増加要因は、現金及び預金が9.52億円、差入保証金が5.7億円それぞれ増加したことです。負債合計は前期比12.2%増の116.35億円、純資産合計は前期比20.8%増の40.16億円となりました。自己資本比率は25.6%と、前期から1.4ポイント改善しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは10.19億円の獲得(前期比124.0%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは1.77億円の獲得(前期は8,700万円の使用)、財務活動によるキャッシュ・フローは2.44億円の使用(前期比54.6%減)となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期比28.6%増の42.83億円となり、資金状況が大幅に改善しています。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高188.72億円(前期比13.3%増)、営業利益16.04億円(同16.1%増)、経常利益15.78億円(同10.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益10.3億円(同0.1%増)を見込んでいます。引き続き増収増益を予想していますが、純利益の伸びは鈍化する見通しです。

2025年3月期の1株当たり配当金は28円(前期比8円増)、配当総額は4.69億円(前期比39.9%増)となりました。2026年3月期の1株当たり配当金予想は30円で、さらなる増配を計画しています。配当性向は45.6%から48.8%へ上昇する見込みです。