(株)ジェイ・エス・ビーの決算情報

株式会社ジェイ・エス・ビーの主な事業セグメントは不動産賃貸管理事業です。学生向けマンションの運営を中心に、借上物件、管理委託物件、自社所有物件の賃貸管理を行っています。また、学生支援サービスや日本語学校事業なども展開しています。

2025年10月期第1四半期の連結業績は、売上高が152.59億円(前年同期比10.8%増)と増収となりました。しかし、経常損失は7.15億円(前年同期は4.09億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4.86億円(前年同期は17.86億円の利益)と赤字幅が拡大しました。増収の一方で、入居者募集対応の広告宣伝費増加や、自社物件の租税公課・減価償却費、人件費・食材費の上昇などにより、利益が圧迫されています。

総資産は794.35億円(前期末比0.7%減)となりました。流動資産は158.04億円(同20.1%減)と大きく減少し、主に現金及び預金が40.86億円減少しました。一方、固定資産は636.31億円(同5.7%増)となり、有形固定資産が32億円増加しました。負債合計は436.06億円(同3.6%増)、純資産は358.28億円(同5.5%減)となっています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前期末から40.86億円減少しています。これは主に、固定資産の取得による支出や配当金の支払いなどによるものと推測されます。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローは、前受金等の増加により改善している可能性があります。

2025年10月期の通期連結業績予想は、売上高755.2億円(前期比8.6%増)、営業利益85.08億円(同5.0%増)、経常利益81.52億円(同3.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益54.76億円(同26.5%減)を見込んでいます。増収増益を予想していますが、純利益は前期比で減少する見通しです。第1四半期の実績を踏まえると、今後の業績回復が期待されます。

2025年10月期の年間配当金は1株当たり78円00銭(普通配当)を予定しています。これは前期の年間配当金72円00銭(普通配当52円00銭、特別配当20円00銭)から実質的に増配となります。配当性向は30.1%程度となる見込みです。