2025年３月期 決算短信の要約
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特殊電極株式会社の2025年3月期連結業績は、売上高105.39億円(前期比9.9%増)、営業利益6.35億円(同28.4%増)と増収増益となりました。工事施工事業と環境関連装置事業の受注増加が寄与し、自己資本比率も63.8%に改善しています。一方、次期は鉄鋼業の構造改革などの影響により減収減益を見込んでいます。
主な事業セグメント
特殊電極株式会社の主な事業セグメントは、工事施工事業、溶接材料事業、環境関連装置事業です。工事施工では各種産業の設備メンテナンス、溶接材料では溶接材料の製造販売、環境関連装置では自動車産業向け装置の製造販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高105.39億円(前期比9.9%増)、営業利益6.35億円(同28.4%増)、経常利益6.46億円(同24.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4.67億円(同23.1%増)と増収増益となりました。特に工事施工事業で粉砕ミル工事や連続鋳造ロール肉盛工事の受注が増加し、環境関連装置事業でも自動車産業向け装置の受注が大幅に増加しました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、流動資産が76.1億円(前期末比5.9%増)となり、売掛金や契約資産が増加しました。固定資産は43.01億円(同2.1%減)となりました。負債は42.56億円(同1.4%減)、純資産は76.54億円(同5.4%増)となり、自己資本比率は63.8%(前期末62.2%)に改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは1.07億円の支出(前期は3.08億円の収入)となりました。これは主に売上債権の増加や仕入債務の減少によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは4.29億円の支出(前期比51.9%減)、財務活動によるキャッシュ・フローは2.5億円の収入(前期比147.3%増)となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高100.1億円(前期比5.0%減)、営業利益5.22億円(同17.9%減)、経常利益5.28億円(同18.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4億円(同14.4%減)と減収減益を見込んでいます。主力事業である鉄鋼業の構造改革や自動車輸出台数の減少、建設需要の減少などが影響すると予想されています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり97円(前期比5円増)となる予定です。2026年3月期の配当予想は年間100円(第2四半期50円、期末50円)となっています。配当金額はDOE(連結株主資本配当率)2%を目処に実施する方針です。
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