2025年３月期決算短信の要約
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サンコーテクノ株式会社の2025年3月期決算は、売上高が微増の212.5億円となる一方、利益面では大幅な減益となりました。ファスニング事業の減収減益に加え、機能材事業での損失計上が影響しています。一方で、次期は増収増益を見込んでおり、配当も増配を予定するなど、業績回復への期待が示されています。
主な事業セグメント
サンコーテクノ株式会社の主な事業セグメントは、ファスニング事業と機能材事業です。ファスニング事業では主にあと施工アンカーの販売を行い、機能材事業ではFRPシート関連、アルコール検知器関連、電子基板関連、包装・物流機器関連の販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が212.5億円(前期比0.5%増)となりました。一方、営業利益は12.82億円(同38.0%減)、経常利益は13.05億円(同36.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は11.22億円(同35.5%減)と大幅な減益となりました。ファスニング事業の売上高は176.85億円(同0.7%減)、セグメント利益は24.65億円(同10.5%減)でした。機能材事業の売上高は35.64億円(同7.2%増)でしたが、セグメント損失2.6億円(前期はセグメント利益2.95億円)を計上しました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比7.8%増の265.58億円となりました。主な増加要因は、現金及び預金の7.25億円増、建設仮勘定の7.55億円増、投資有価証券の2.79億円増です。負債合計は10.5%増の78.03億円となり、主に長期借入金の9.6億円増によるものです。純資産は6.8%増の187.55億円となりました。自己資本比率は69.3%と前期末の70.0%から若干低下しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは14.74億円の収入(前期比3.0%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは14.4億円の支出(同10.9%減)で、主に有形固定資産の取得9.98億円、子会社株式の取得5.68億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは6.42億円の収入(同39.8%減)となり、主に長期借入れによる収入15.01億円、長期借入金の返済3.96億円、配当金の支払2.69億円によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高220億円(前期比3.5%増)、営業利益16.5億円(同28.7%増)、経常利益16.6億円(同27.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11.6億円(同3.3%増)を見込んでいます。インフラ整備を中心とした一定水準の需要に支えられ、公共投資は堅調に推移すると予想されますが、建設技能労働者不足による工期遅延などの懸念もあり、厳しい経営環境が続くと予想されています。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は38円(前期比4円増)、配当総額は3億円(前期比3,100万円増)となりました。配当性向は26.8%(前期15.4%)に上昇しています。2026年3月期の1株当たり配当金予想は42円で、さらに4円の増配が予定されています。
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