三重交通グループホールディングス(株)の決算情報

三重交通グループホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、運輸、不動産、流通、レジャー・サービスの4つです。運輸セグメントではバス・タクシーによる旅客運送、不動産セグメントでは不動産分譲・賃貸・管理等、流通セグメントでは石油製品・生活用品等の販売、レジャー・サービスセグメントではホテル・旅館運営や旅行斡旋等を行っています。

当期の経営成績は、営業収益が1,038億4,900万円（前期比5.7%増）、営業利益が84億1,500万円（同14.2%増）、経常利益が85億1,400万円（同13.0%増）、親会社株主に帰属する当期純利益が60億5,800万円（同27.5%増）となりました。全てのセグメントで増収増益となり、特に不動産セグメントの営業利益が61億2,400万円（同4.8%増）と好調でした。インバウンド需要の拡大や新規物件の開業等が寄与し、全体的に業績が改善しています。

資産は1,816億1,300万円（前期末比0.2%増）となりました。負債は1,184億2,900万円（同3.0%減）、純資産は631億8,400万円（同6.5%増）となりました。自己資本比率は34.6%（前期末比2.1ポイント増）と改善しています。有形固定資産が108億13億円から130億91億円へと21.1%増加しており、設備投資の拡大が見られます。

営業活動によるキャッシュ・フローは91億400万円の収入（前期比43.0%増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは112億6,100万円の支出（同100.0%増）と大幅に増加しています。財務活動によるキャッシュ・フローは26億9,300万円の支出となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は33億600万円（前期末比59.5%減）と大きく減少しています。

次期の業績予想は、営業収益1,070億円（当期比3.0%増）、営業利益87億円（同3.4%増）、経常利益84億円（同1.4%減）、親会社株主に帰属する当期純利益59億円（同2.6%減）を見込んでいます。増収増益を予想していますが、経常利益と純利益は金利上昇等の影響により若干の減少を見込んでいます。

当期の年間配当金は1株当たり14円（中間配当6円、期末配当8円）を予定しています。次期は年間16円（中間配当8円、期末配当8円）を予定しており、配当性向30%を目指す新たな方針を打ち出しています。