野村不動産ホールディングス(株)の決算情報

野村不動産ホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、住宅事業、都市開発事業、海外事業、資産運用事業、仲介・CRE事業、運営管理事業です。各セグメントで不動産開発、運用、仲介、管理などの事業を展開しています。

当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が5,718.54億円（前年同期比10.3%増）、営業利益が988.45億円（同25.7%増）、経常利益が880.69億円（同26.5%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益が624.08億円（同44.4%増）となりました。全てのセグメントで増収増益となり、特に住宅事業と海外事業の伸びが顕著でした。住宅事業の売上高は2,712.31億円（同11.4%増）、事業利益は355.97億円（同29.6%増）と大きく成長しています。

総資産は2.38兆円（前期末比5.9%増）となりました。主な増加要因は営業エクイティ投資（497.58億円増）と土地（229.33億円増）です。総負債は1.67兆円（同7.1%増）となり、主に有利子負債が1,528.61億円増加しました。純資産は7,157.06億円（同3.4%増）となり、利益剰余金が347.28億円増加しました。自己資本比率は30.0%（前期末比0.7ポイント減）となっています。

営業活動によるキャッシュ・フローは398.1億円の減少となりました。主な要因は営業エクイティ投資の増加や仕入債務の減少です。投資活動によるキャッシュ・フローは1,024.86億円の減少となり、主に有形・無形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは1,199.54億円の増加となり、長期借入れやコマーシャル・ペーパーの発行による資金調達が主な要因です。

2025年3月期の連結業績予想を修正し、売上高7,600億円（前回予想比3.8%減）、営業利益1,140億円（変更なし）、事業利益1,200億円（同1.7%増）、経常利益1,020億円（同2.0%増）、親会社株主に帰属する当期純利益720億円（同2.9%増）を見込んでいます。セグメント別では、住宅事業と仲介・CRE事業の業績見通しが上方修正される一方、都市開発事業は下方修正されています。

2025年3月期の1株当たり配当金予想を、中間配当82.5円、期末配当87.5円の年間170円に修正しています。これは前期の年間配当140円から30円の増配となります。また、2025年4月1日を効力発生日として1株を5株に分割する株式分割を実施することが決定されました。