シキボウ(株)の決算情報

シキボウ株式会社の主な事業セグメントは、繊維、産業材、不動産・サービスの3つです。繊維セグメントでは原糸販売や輸出衣料、ユニフォーム等を手掛け、産業材セグメントではドライヤーカンバスやフィルタークロス、化成品等を扱っています。不動産・サービスセグメントでは不動産賃貸やリネンサプライ事業を展開しています。

当第3四半期連結累計期間の売上高は282億8,000万円(前年同期比2.7%減)、営業利益は9億400万円(同1.4%減)、経常利益は7億7,600万円(同6.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億600万円(同1.4%減)となりました。繊維セグメントでは中東民族衣装用生地販売が大きく貢献しましたが、産業材セグメントが苦戦し、デジタル投資や人件費上昇も利益を押し下げました。不動産・サービスセグメントは堅調に推移しています。

総資産は842億400万円(前年度末比9億400万円増)となりました。主に棚卸資産と有形固定資産が増加しました。負債は493億4,600万円(同1億2,700万円増)で、主に仕入債務と有利子負債が増加しました。純資産は348億5,700万円(同7億7,600万円増)となり、増資に伴う資本金・資本剰余金の増加が主因です。自己資本比率は41.4%(前年度末比0.5ポイント増)となりました。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費は14億2,900万円(前年同期13億6,900万円)となっています。現金及び預金は55億4,300万円(前年度末53億7,400万円)と増加しており、営業活動によるキャッシュ・フローは概ね堅調だったと推測されます。一方で、有形固定資産の増加から投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなった可能性があります。

2024年10月31日に公表された通期の連結業績予想に変更はありません。売上高390億円(前期比0.8%増)、営業利益13億円(同9.0%減)、経常利益9億円(同31.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6億5,000万円(同18.8%減)を見込んでいます。第3四半期までの実績を踏まえると、第4四半期での業績改善が期待されています。

配当金に関する具体的な記載はありませんが、2025年3月期の年間配当予想は1株当たり50円(中間配当25円、期末配当25円)となっています。前期の年間配当実績も50円であったことから、配当金額は据え置きの予定です。