2025年３月期 決算短信の要約
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ユニチカ株式会社の2025年3月期決算は、売上高1,264.11億円（前期比6.8%増）、営業利益58.51億円と増収増益となりました。高分子事業と機能資材事業の回復が寄与しましたが、事業再生計画に伴う特別損失計上により最終損益は赤字拡大となりました。今後は構造改革と高付加価値製品の拡販に注力し、収益力の強化を図る方針です。
主な事業セグメント
ユニチカ株式会社の主な事業セグメントは、高分子事業、機能資材事業、繊維事業です。高分子事業ではフィルムや樹脂、機能資材事業ではガラス繊維や不織布、繊維事業では各種繊維製品の製造・販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の売上高は前期比6.8%増の1,264.11億円となりました。営業利益は58.51億円（前期は24.75億円の損失）、経常利益は46.93億円（同10.14億円の損失）と黒字転換しました。しかし、事業再生計画に基づく固定資産の減損損失379.32億円を計上したため、親会社株主に帰属する当期純損失は242.83億円（前期は54.43億円の損失）と拡大しました。高分子事業と機能資材事業が増収増益となり、全体の業績回復を牽引しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比19.8%減の1,494.3億円となりました。これは主に有形固定資産の減少によるものです。負債は前期末比10.1%減の1,331.97億円となり、主に繰延税金負債が減少しました。純資産は前期末比57.6%減の162.33億円となり、親会社株主に帰属する当期純損失の計上により利益剰余金が大幅に減少しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは62.93億円の収入（前期比22.9%減）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは31.46億円の支出（同58.3%減）となり、主に設備投資の抑制によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは4.35億円の支出（同55.9%増）となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比28.8%増の131.2億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の業績予想については、構造改革対象事業における事業譲渡等の実行が確定していないため、現時点では未定としています。事業再生計画の初年度として、不採算事業からの撤退や生産移管、高付加価値製品の販売拡大、コスト削減などに取り組む予定です。
株主還元
当期の普通株式および種類株式の配当は無配となる予定です。2026年3月期においては、A種種類株式、B種種類株式に係る配当金は発生しません。新たに発行されたC種種類株式については、1株につき2.26円の配当を予定しています。
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