2025年３月期 決算短信の要約
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アルピコホールディングスの2025年3月期連結業績は、観光需要回復を背景に増収増益となりました。営業収益は1,038.36億円(前年同期比4.2%増)、営業利益は34.12億円(同39.4%増)と大幅に伸長しました。特に運輸・観光事業が好調で、自己資本比率も24.9%に改善。一方で、次期は原価高騰等の影響により減益を見込んでいます。
主な事業セグメント
アルピコホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、流通事業、運輸事業、観光事業、不動産事業、その他のサービス事業です。流通事業ではスーパーマーケット「デリシア」等を運営し、運輸事業ではバス・鉄道・タクシー事業等を展開しています。観光事業ではホテル・旅館、サービスエリア、旅行事業等を行い、不動産事業では不動産賃貸や別荘分譲地管理等を手掛けています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の業績は、営業収益1,038.36億円(前年同期比4.2%増)、営業利益34.12億円(同39.4%増)、経常利益30.6億円(同44.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益22.92億円(同153.5%増)となりました。特に運輸事業と観光事業が好調で、運輸事業の営業利益は前年同期比80.1%増、観光事業は同33.9%増となりました。これは国内外からの観光需要回復が主因です。一方、流通事業は原価上昇等により減益となりました。
貸借対照表の変化
総資産は583.46億円(前年同期比7.75億円増)となりました。流動資産は146.83億円(同6.9億円増)で、主に有価証券が19.96億円増加しました。固定資産は436.63億円(同8,500万円増)でした。負債合計は438.28億円(同32.08億円減)となり、主に買掛金が31.58億円減少しました。純資産は145.18億円(同39.84億円増)となり、自己資本比率は24.9%(前年同期末18.3%)に改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは25.03億円の収入(前年同期比75.7%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益28.52億円、減価償却費29.73億円、仕入債務の減少31.58億円等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは19.55億円の支出(同36.1%減)で、主に有形固定資産の取得23.4億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは1.81億円の収入(前年同期は45.3億円の支出)となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、営業収益1,055億円(前年同期比1.6%増)、営業利益31億円(同9.2%減)、経常利益26億円(同15.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益15億円(同34.6%減)を見込んでいます。人件費の増加、原材料価格やエネルギー価格の高止まりが想定されるため、価格見直しやコスト削減、生産性向上による収益性改善に努める方針です。
株主還元
2025年3月期の配当は、普通株式1株当たり5円(東京証券取引所スタンダード市場上場記念配当2円を含む)の期末配当を予定しています。種類株式Bについては、定款に基づき1株当たり払込金額に2.0%の配当年率を乗じて算出された額の剰余金配当が行われます。2026年3月期も普通株式1株当たり5円の配当を予想しています。
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