日清食品ホールディングス(株)の決算情報

日清食品ホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、即席めん事業、低温・飲料事業、菓子事業です。国内8事業会社と海外4地域を戦略プラットフォームとして展開しており、「日清食品」「明星食品」「低温・飲料事業」「菓子事業」「米州地域」「中国地域」が報告セグメントとなっています。

2025年3月期の連結業績は、売上収益が前期比6.0%増の7,765億9,400万円となりました。既存事業コア営業利益は3.6%増の835億3,900万円、営業利益は1.4%増の743億6,900万円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は1.6%増の550億1,900万円となり、増収増益を達成しています。為替変動の影響を除くと、売上収益は5.2%増、既存事業コア営業利益は1.8%増となっています。

資産合計は前期末比4.4%増の8,484億6,100万円となりました。主な変動として、有形固定資産が362億1,700万円増加し、持分法で会計処理されている投資が169億3,600万円増加しました。負債合計は21.3%増の3,365億5,900万円となり、非流動負債の社債及び借入金が556億800万円増加しました。資本合計は4.3%減の5,119億100万円となり、自己株式の増加が主な要因です。

営業活動によるキャッシュ・フローは570億5,800万円の収入となり、前期比370億6,500万円減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは767億800万円の支出となり、前期比147億9,600万円増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは5億9,100万円の支出となり、前期比257億3,100万円改善しました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は730億3,600万円となり、前期末比236億2,300万円減少しました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上収益8,100億円（当期比4.3%増）、既存事業コア営業利益836億円（当期比0.1%増）、営業利益756億円～796億円（当期比1.7%～7.0%増）、親会社の所有者に帰属する当期利益530億円～560億円（当期比3.7%減～1.8%増）を見込んでいます。新規事業への積極的な投資を継続しながら、既存事業の成長を目指す方針が示されています。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり70円となり、配当金総額は207億5,400万円、配当性向は38.0%となりました。2026年3月期の配当予想も1株当たり70円（中間35円、期末35円）を維持する方針です。また、自己株式の取得（上限200億円）と消却（500万株）を決議し、株主還元の強化を図っています。