2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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株式会社ニチレイの2025年3月期第3四半期決算は、売上高5,348.41億円(前年同期比4.0%増)、営業利益317.54億円(同6.6%増)と増収増益を達成しました。加工食品事業の好調が全体を牽引し、水産事業も利益改善が見られます。通期予想も上方修正され、年間配当金も増配が予定されるなど、業績は堅調に推移しています。
主な事業セグメント
株式会社ニチレイは、加工食品、水産、畜産、低温物流、不動産の5つの主要セグメントで事業を展開しています。加工食品と低温物流が主力事業となっており、食品の製造・加工から物流まで幅広く手がけています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は5,348.41億円(前年同期比4.0%増)、営業利益は317.54億円(同6.6%増)、経常利益は330.8億円(同6.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は205.75億円(同2.4%増)となりました。加工食品事業の増収増益が全体を牽引し、水産事業も利益が改善しました。一方、低温物流事業は増収ながら減益となっています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比5.5%増の5,118.15億円となりました。主な増加要因は、受取手形及び売掛金の増加(13.5%増)、商品及び製品の増加(9.2%増)、建設仮勘定の増加(139.2%増)です。負債は前期末比8.0%増の2,367.49億円となり、主に短期借入金の増加(197.2%増)やコマーシャル・ペーパーの増加(500.0%増)によるものです。純資産は前期末比3.4%増の2,750.66億円となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローの詳細は記載されていませんが、税金等調整前四半期純利益は322.33億円(前年同期比6.1%増)となっています。投資活動については、有形固定資産の取得による支出が主な項目と推測されます。財務活動では、短期借入金やコマーシャル・ペーパーの増加が見られます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高7,000億円(前期比2.9%増)、営業利益405億円(同9.7%増)、経常利益412億円(同7.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益260億円(同6.1%増)を見込んでいます。加工食品事業と低温物流事業の成長が全体を牽引する見通しです。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は、前期比18円増配の92円(中間配当41円、期末配当51円)を予定しています。期末配当には特別配当10円が含まれており、株主還元の強化が図られています。
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