2025年３月期 決算短信の要約
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キオクシアホールディングス株式会社は2025年3月期に大幅な業績回復を果たし、売上収益1兆7,065億円(前期比58.5%増)、営業利益4,517億円を計上しました。メモリ市場の回復による販売単価上昇と出荷量増加が寄与し、前期の赤字から黒字転換を実現しています。財務体質も改善し、親会社所有者帰属持分比率は25.3%に向上しました。今後はデータセンター向け需要の堅調な推移が見込まれる一方、PC・スマートフォン向けの需要動向には注視が必要です。
主な事業セグメント
キオクシアホールディングス株式会社は、メモリ事業の単一セグメントで事業を展開しています。主な製品は、SSD & ストレージ、スマートデバイス向けメモリ、その他のメモリ製品です。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の売上収益は1兆7,065億円(前期比58.5%増)と大幅に増加しました。営業利益は4,517億円(前期は2,527億円の損失)と黒字転換を果たしました。この改善は主に、販売単価の大幅な上昇や出荷量の増加、為替の好影響によるものです。親会社の所有者に帰属する当期利益は2,723億円(前期は2,437億円の損失)となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は2兆9,197億円(前期末比1.9%増)となりました。主な増加要因は、営業債権及びその他の債権が888億円、棚卸資産が811億円増加したことです。負債合計は2兆1,820億円(同9.7%減)となり、主にタームローン等の返済により借入金が3,336億円減少しました。資本合計は7,377億円(同64.0%増)となり、親会社所有者帰属持分比率は25.3%(前期末比9.6ポイント増)に改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは4,764億円の収入(前期比144.2%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは1,730億円の支出(同37.1%減)となり、主に設備投資の抑制によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは3,227億円の支出(前期は32億円の収入)となり、主に借入金の返済によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期第1四半期の売上収益は2,950億円～3,250億円(前四半期比15.0%～6.4%減)、営業利益は130億円～350億円(同65.0%～5.8%減)を見込んでいます。データセンター・エンタープライズ向けの需要は堅調に推移する一方、PC・スマートフォン向けでは顧客の在庫調整の影響が続くと予想されています。
株主還元
2025年3月期の配当金は普通株式で1株当たり0円となっています。2026年3月期の配当予想も0円となっており、現時点では配当の実施は予定されていません。
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