2025年3月期 決算短信の要約
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ハウス食品グループ本社は2025年3月期に増収増益を達成し、香辛・調味加工食品事業が好調でした。一方で特別損失の計上により純利益は減少しました。次期も増収増益を見込んでおり、原材料価格上昇への対応や海外事業の拡大が注目されます。株主還元にも積極的で、増配と自己株式取得により高水準の総還元性向を維持しています。
主な事業セグメント
ハウス食品グループ本社株式会社は、香辛・調味加工食品事業、健康食品事業、海外食品事業、外食事業、その他食品関連事業の5つの事業セグメントを展開しています。主力の香辛・調味加工食品事業ではカレー製品等を、健康食品事業ではビタミン製品等を手掛けています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.3%増の3,154億1,800万円、営業利益が同2.7%増の200億400万円となりました。香辛・調味加工食品事業が価格改定効果とコストダウンにより増収増益となり全体をけん引しました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比28.9%減の124億9,300万円と減益になりました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比0.7%増の4,350億7,400万円となりました。流動資産が185億9,400万円増加した一方、固定資産が153億5,600万円減少しました。負債合計は前期末比1.8%増の1,121億9,600万円、純資産合計は同0.4%増の3,228億7,800万円となりました。自己資本比率は67.3%と前期末から0.4ポイント低下しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは265億6,800万円の収入となり、前期比9億9,700万円増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは122億8,100万円の支出となり、前期比99億8,300万円支出が増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは90億6,000万円の支出となり、前期比16億7,800万円支出が増加しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比5.6%増の3,330億円、営業利益が同7.5%増の215億円、経常利益が同4.7%増の224億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.1%増の130億円を見込んでいます。引き続き原材料価格の上昇が予想される中、価格改定やコスト管理の強化により増収増益を目指します。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり48円(中間24円、期末24円)となり、前期から1円増配されました。2026年3月期も1株当たり年間48円(中間24円、期末24円)の配当を予定しています。また、当期に自己株式の取得・消却を実施し、総還元性向は84.4%となりました。
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