2025年3月期 決算短信の要約
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味の素グループの2025年3月期は、売上高1兆5,305億円（前期比6.3%増）、事業利益1,593億円（同7.9%増）と増収増益を達成しました。一方、のれん等減損損失により営業利益は1,139億円（同22.3%減）、親会社の所有者に帰属する当期利益は702億円（同19.3%減）と減益となりました。次期は増収増益を見込み、株主還元も強化する方針です。
主な事業セグメント
味の素グループの主な事業セグメントは、調味料・食品、冷凍食品、ヘルスケア等です。調味料・食品セグメントでは調味料や栄養・加工食品、冷凍食品セグメントでは餃子や米飯類、ヘルスケア等セグメントでは医薬用・食品用アミノ酸や電子材料などを扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比6.3%増の1兆5,305億円、事業利益が7.9%増の1,593億円となりました。一方、営業利益は味の素アルテア社ののれん等減損損失により22.3%減の1,139億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は19.3%減の702億円となりました。調味料・食品セグメントと冷凍食品セグメントが増収、ヘルスケア等セグメントが大幅増収増益となりましたが、冷凍食品セグメントは原材料コスト増で減益となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比2.7%減の1兆7,211億円となりました。これは主に円高進行による換算為替の影響とのれんの減少によるものです。負債合計は2.7%増の9,078億円、資本合計は8.0%減の8,132億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は43.4%と、前期末の46.1%から低下しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは2,098億円の収入（前期比418億円増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは773億円の支出（同550億円減）、財務活動によるキャッシュ・フローは1,376億円の支出（同1,309億円増）となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は1,647億円となり、前期末から67億円減少しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比5.7%増の1兆6,180億円、事業利益が13.0%増の1,800億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が70.7%増の1,200億円を見込んでいます。通期為替レートは1ドル＝145円を想定しています。
株主還元
2025年3月期の1株当たり年間配当金は前期より6円増配の80円（中間配当金40円）を予定しています。2026年3月期は1株当たり年間48円（中間配当金24円）と、株式分割前ベースでは96円相当の増配を予定しています。
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