2025年3月期 決算短信の要約
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双日の2025年3月期決算は、収益が3.9%増の2兆5,097億円、親会社の所有者に帰属する当期純利益が9.8%増の1,106億円と増収増益を達成しました。エネルギー・ヘルスケア部門や化学部門が好調だった一方、金属・資源・リサイクル部門は減益となりました。2026年3月期も増益を見込み、配当増額も予定するなど、持続的な成長と株主還元の強化を目指しています。
主な事業セグメント
双日株式会社は、自動車、航空・社会インフラ、エネルギー・ヘルスケア、金属・資源・リサイクル、化学、生活産業・アグリビジネス、リテール・コンシューマーサービスなど多岐にわたる事業を展開する総合商社です。世界中の拠点でトレーディング、権益投資、事業投資を通じて価値創造に取り組んでいます。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、収益が前期比3.9%増の2兆5,097億円、親会社の所有者に帰属する当期純利益が9.8%増の1,106億円となりました。エネルギー・ヘルスケア部門での米国省エネルギーサービス事業の拡大や、化学部門での海外トレードの伸長が増益に寄与しました。一方で、金属・資源・リサイクル部門は石炭事業の市況下落により減益となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比6.9%増の3兆872億円となりました。負債合計は7.7%増の2兆796億円、親会社の所有者に帰属する持分合計は4.9%増の9,689億円となりました。自己資本比率は31.4%と前期末から0.6ポイント低下しましたが、引き続き健全な財務体質を維持しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは166億円の支出となり、前期の1,121億円の収入から大きく減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは941億円の支出となり、前期の124億円の収入から支出に転じました。財務活動によるキャッシュ・フローは1,063億円の収入となり、前期の1,865億円の支出から大幅に改善しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、親会社の所有者に帰属する当期純利益1,150億円（前期比3.9%増）を見込んでいます。為替レートは1ドル145円を前提としています。世界経済の不確実性が高まる中、引き続き収益力の強化と財務体質の改善に取り組む方針です。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は前期比15円増配の1株当たり150円（中間75円、期末75円）となりました。2026年3月期は更に15円増配し、年間165円（中間82.5円、期末82.5円）を予定しています。配当性向は29.9%を見込んでおり、株主還元の強化を図っています。
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