2025年３月期決算短信の要約
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エフティグループの2025年3月期決算は、売上収益が減少する中で利益が大幅に増加しました。主力事業の効率化やストックサービスの拡充が奏功し、営業利益は20.6%増、当期利益は25.2%増となりました。一方、次期は減収減益を予想していますが、新規事業開拓やM&Aによる成長戦略を掲げています。
主な事業セグメント
エフティグループの主な事業セグメントは、ネットワークインフラ事業と法人ソリューション事業です。ネットワークインフラ事業では電力サービスや光インターネットサービスなどのストックサービスを提供し、法人ソリューション事業では中小企業向けにネットワークセキュリティ商品やOA機器の販売・サービスを行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上収益が前年同期比5.1%減の346.25億円となりました。一方で、営業利益は20.6%増の92.82億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は25.2%増の66.13億円と大幅な増益となりました。売上減少の中で利益が増加した主な要因は、小売電力サービスにおける卸電力取引市場価格の安定や販管費の減少、法人向けDX化支援サービスなどのストックサービスの拡充によるものです。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比22.7%増の405.92億円となりました。主な増加要因は投資有価証券などのその他の金融資産が83.82億円増加したことです。負債合計は14.3%増の107.49億円、資本合計は26.0%増の298.42億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は1.9ポイント上昇し73.5%となり、財務基盤が強化されています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは67.23億円の収入となり、前期比11.1%増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは46.27億円の支出となり、主に投資有価証券の取得による支出61.65億円が影響しています。財務活動によるキャッシュ・フローは22.05億円の支出となり、主に配当金の支払いと自己株式の取得によるものです。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比0.5%減の198.17億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上収益309億円（前期比10.8%減）、営業利益73億円（同21.4%減）、親会社の所有者に帰属する当期利益48億円（同27.3%減）と減収減益を見込んでいます。小売電力サービスにおける電力販売量の低下や、電力卸売市場価格の不安定さが主な要因として挙げられています。一方で、情報通信サービスや環境省エネサービスの強化、新規パートナー企業の開拓やM&Aなどによる業容拡大を目指しています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり55円（中間20円、期末35円）で、配当金総額は16.57億円となりました。配当性向は25.0%です。2026年3月期の配当予想は現時点で未定とされています。
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