東京エレクトロン　デバイス(株)の決算情報

東京エレクトロン デバイス株式会社の主な事業セグメントは、「半導体及び電子デバイス事業」と「コンピュータシステム関連事業」です。半導体及び電子デバイス事業では半導体製品等の販売、コンピュータシステム関連事業ではネットワーク関連製品等の販売及び保守・監視サービスを行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高2,163.79億円(前期比10.9%減)、営業利益124.57億円(同19.3%減)、経常利益114.15億円(同18.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益88.74億円(同11.1%減)となりました。半導体及び電子デバイス事業は減収減益となりましたが、コンピュータシステム関連事業は増収増益となりました。特に、コンピュータシステム関連事業のセグメント利益は52.0%増加し、52.66億円となっています。

貸借対照表では、総資産が前期末比3.5%減の1,568.41億円となりました。主な変動として、受取手形、売掛金及び契約資産が14.0%減少し492.26億円となった一方、前払費用が33.7%増加し259.52億円となりました。負債では短期借入金が63.4%減少し82億円となり、純資産は6.1%増加し490.04億円となりました。自己資本比率は30.5%と2.8ポイント向上しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは189.15億円の収入(前期は3.01億円の収入)となり、大幅に改善しました。これは主に売上債権の減少や前払費用の増加によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは20.68億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは152.51億円の支出となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比24.1%増の83.84億円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高2,000億円(前期比7.6%減)、経常利益100億円(同12.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益70億円(同21.1%減)を見込んでいます。コンピュータシステム関連事業は底堅い業績を予想していますが、半導体及び電子デバイス事業では顧客の在庫調整長期化の影響等により、不確実性が高まっています。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり119円00銭、配当総額は37.28億円となりました。2026年3月期の配当予想は1株当たり96円00銭(前期比19.3%減)となっています。