(株)カワチ薬品の決算情報

カワチ薬品は、医薬品、化粧品、雑貨及び一般食品等の販売を行う小売業を営む単一セグメントのドラッグストアチェーンです。調剤併設型店舗の新規出店を進め、予防医療の観点から健康食品等の商品拡充を図っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が2,878.16億円（前期比0.6%増）、営業利益が74.61億円（同1.8%減）、経常利益が83.4億円（同3.1%減）となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は48.84億円（同3.6%増）と増益を確保しました。新規出店は8店舗（うち調剤併設6件）を行い、3店舗を退店した結果、期末店舗数は380店舗（うち調剤併設156店舗）となりました。売上高は微増にとどまり、利益面では減益となりましたが、当期純利益は増益を達成しています。

資産合計は1,996.01億円（前期比1.8%増）となり、主に売掛金の増加が要因です。負債合計は851.9億円（同0.4%増）とほぼ横ばいでした。純資産は1,144.1億円（同2.8%増）となり、主に利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は57.3%（前期比0.6ポイント増）と改善しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは74.81億円の収入（前期比10.79億円増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは45.15億円の支出（同7.76億円減）、財務活動によるキャッシュ・フローは19.15億円の支出（同20.21億円減）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は366.74億円（前期末比10.5億円増）となり、前期と比べて改善しています。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高2,920億円（前期比1.5%増）、営業利益78億円（同4.5%増）、経常利益87億円（同4.3%増）、親会社株主に帰属する当期純利益49億円（同0.3%増）を見込んでいます。新規出店は6店舗を計画し、うち4店舗に調剤薬局を併設する予定です。売上高、利益ともに増加を見込んでおり、緩やかな成長を予想しています。

2025年3月期の1株当たり配当金は80円（前期と同額）、配当総額は17.86億円となりました。2026年3月期も1株当たり80円の配当を予定しており、安定した株主還元を継続する方針です。