(株)博報堂ＤＹホールディングスの決算情報

株式会社博報堂ＤＹホールディングスは、広告事業を中心とした統合マーケティングソリューションを提供する企業グループです。主な事業セグメントには、広告事業、マーケティング/プロモーション、デジタルマーケティング、コンサルティング、テクノロジー、コンテンツ、インキュベーション、グローバルビジネスなどが含まれます。

2025年3月期の連結業績は、収益が9,533.16億円(前期比0.7%増)、営業利益が375.81億円(同9.6%増)、経常利益が426.6億円(同12.8%増)となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は107.68億円(同56.8%減)と大幅減益となりました。売上高は1兆6,131億100万円(同2.1%増)でした。インターネットメディアやアウトドアメディアが好調で、マーケティング/プロモーションも大型案件の貢献により増収となりました。

総資産は前期比1.5%増の1兆501億9,100万円となりました。主な増減は、現金及び預金の269億7,700万円増加、受取手形及び売掛金の111億9,100万円増加、棚卸資産の127億8,900万円減少、投資有価証券の120億100万円減少です。負債は前期比1.7%増の6,365億900万円、純資産は前期比1.1%増の4,136億8,200万円となりました。自己資本比率は37.2%で前期と同水準を維持しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは824億4,600万円の増加(前期は98億8,300万円の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益313億4,200万円、減価償却費137億6,600万円、のれん償却額125億8,400万円、棚卸資産の減少132億6,500万円、預り金の増加320億8,600万円などです。投資活動によるキャッシュ・フローは135億2,900万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは458億4,800万円の減少となりました。

2026年3月期の通期連結業績予想は、売上高1兆6,500億円(前期比2.3%増)、収益9,700億円(同1.8%増)、営業利益400億円(同6.4%増)、経常利益430億円(同0.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益200億円(同85.7%増)を見込んでいます。経済環境や市場の先行きが不透明な状況ですが、増収増益を計画しています。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり32円(中間配当16円含む)を予定しています。2026年3月期の年間配当金も1株当たり32円を予定しています。また、2026年3月期において、上限100億円または1,200万株の自己株式取得を予定しています。