(株)キャリアデザインセンターの決算情報

キャリアデザインセンターは、メディア情報事業、人材紹介事業、新卒メディア事業、新卒紹介事業、IT派遣事業を展開する人材サービス事業の単一セグメント企業です。主に「エンジニア」「営業」「女性」領域での求人広告や人材紹介、新卒採用支援、IT人材の派遣などを行っています。

2025年9月期第2四半期の業績は、売上高が90.52億円（前年同期比3.5%増）と増収となりました。一方、利益面では営業利益6.3億円（同8.2%減）、経常利益6.4億円（同7.0%減）、中間純利益4.37億円（同6.7%減）と減益となりました。 メディア情報事業や人材紹介事業で「エンジニア」領域の伸び悩みがあったものの、新卒紹介事業やIT派遣事業が好調に推移しました。特にIT派遣事業は売上高40.95億円（同13.1%増）と大きく成長しています。 全社的なコスト抑制に努めましたが、関西での女性フェア開催やIT派遣事業の採用強化などの投資も行いました。

資産合計は66.9億円（前期末比2.8%増）となりました。主な変動として、現金及び預金が1.17億円増加、売掛金が7,800万円増加しています。 負債合計は27.25億円（同6.2%増）となり、未払消費税等が1.5億円増加しました。 純資産は39.64億円（同0.6%増）とほぼ横ばいでした。自己資本比率は59.3%と前期末から1.2ポイント低下しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは7.59億円の収入（前年同期比3.97億円増）となりました。主な要因は税引前中間純利益6.39億円、減価償却費2.58億円、未払消費税等の増加1.5億円です。 投資活動によるキャッシュ・フローは1.71億円の支出（同2.24億円減）となり、主に無形固定資産の取得によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは4.69億円の支出（同3,100万円増）となり、配当金の支払いによるものです。 結果として、現金及び現金同等物の中間期末残高は27.3億円となりました。

2025年9月期通期の業績予想は、売上高190億円（前期比7.1%増）、営業利益17.62億円（同23.0%増）、経常利益17.5億円（同21.7%増）、当期純利益11.8億円（同19.9%増）と増収増益を見込んでいます。 メディア情報事業と人材紹介事業は予想を下回る見込みですが、「エンジニア」領域の採用基準高止まりは徐々に改善すると予想されています。一方、新卒紹介事業とIT派遣事業は予想を上回る見込みです。 これらの予想に基づき、売上高・利益ともに過去最高を更新する見通しとなっています。

2025年9月期の1株当たり配当金は、期末95円00銭（前期比5円00銭増）を予定しています。中間配当は実施せず、年間配当金は95円00銭となる見込みです。