2025年3月期 決算短信の要約
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株式会社新日本科学の2025年3月期は、売上高が324.13億円と過去最高を更新しましたが、米国子会社の承認関連費用や戦略的投資により減益となりました。CRO事業の受注は好調で、今後の成長が期待されます。経鼻偏頭痛薬Atzumi™のFDA承認取得により、新たな収益源の確立が見込まれます。
主な事業セグメント
株式会社新日本科学は、主にCRO事業、トランスレーショナル リサーチ事業、メディポリス事業(社会的利益創出事業)、米国不動産事業を展開しています。CRO事業は医薬品開発の非臨床試験と臨床試験を受託し、TR事業は経鼻製剤等の開発を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の業績は、売上高が324.13億円(前年度比22.5%増)と3期連続で過去最高を更新しました。一方、営業利益は29.85億円(前年度比28.3%減)、経常利益は64.5億円(前年度比8.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は49.24億円(前年度比11.0%減)となりました。減益の主因は、米国子会社Satsuma社の経鼻偏頭痛治療薬「STS101」のFDA承認関連費用23.23億円の計上や、CRO事業の戦略的大型先行投資によるコストアップです。
貸借対照表の変化
総資産は924.16億円(前年度末比21.1%増)、純資産は400.85億円(同17.3%増)となりました。流動資産は329.39億円(同6.8%増)、固定資産は594.76億円(同30.8%増)となりました。負債は523.3億円(同24.2%増)となり、主に短期借入金や長期借入金の増加によるものです。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは70.35億円の獲得(前年度比233.9%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは116.91億円の支出(同69.2%増)となり、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは59.14億円の獲得(同11.2%増)となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高332.72億円(前年度比2.6%増)、営業利益35.5億円(同18.9%増)、経常利益59.27億円(同8.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益35.5億円(同27.9%減)を見込んでいます。Satsuma社の経鼻偏頭痛薬Atzumi™のFDA承認を受け、販売パートナー候補との本格的な協議を開始しています。
株主還元
2025年3月期の配当金は1株当たり年間50円を予定しています。2026年3月期も1株当たり年間50円配当の継続を見込んでいます。
注意事項
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