林兼産業(株)の決算情報

林兼産業株式会社の主な事業セグメントは、食品事業と飼料事業です。食品事業では機能性素材、加工食品、肉類を扱い、飼料事業では配合飼料と水産物を取り扱っています。

当第３四半期連結累計期間の売上高は396億4,500万円（前年同期比5.3％増加）となりました。しかし、営業利益は10億2,000万円（前年同期比13.9％減少）、経常利益は12億7,500万円（前年同期比8.1％減少）、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億7,800万円（前年同期比9.0％減少）と減益となりました。売上高増加の主な要因は、原材料価格やエネルギーコストの高騰に対応するための価格改定や養魚用飼料の販売数量増加です。一方、減益の主な要因は自社ブランド「霧島黒豚」の農場肥育成績の悪化によるものです。

当第３四半期連結会計期間末の資産合計は328億7,900万円（前連結会計年度末比13.2％増加）、負債合計は211億3,500万円（同17.7％増加）、純資産合計は117億4,300万円（同5.9％増加）となりました。主な変動要因として、受取手形及び売掛金が35億3,100万円増加、買掛金が15億2,000万円増加、短期借入金が9億9,500万円増加しました。自己資本比率は35.7％（前連結会計年度末比2.5ポイント減少）となりました。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費は5.76億円（前年同期比6.9％増加）、のれんの償却額は400万円（前年同期は計上なし）となっています。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高460億円（前期比2.9％減少）、営業利益7億円（同0.2％増加）、経常利益9億円（同1.5％減少）、親会社株主に帰属する当期純利益6億5,000万円（同13.2％減少）を見込んでいます。国際情勢を背景とした原材料価格やエネルギーコストの高騰、為替相場リスクや海外景気の下振れなど、厳しい経営環境が続くと予想されています。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり15円を予定しており、前期と同額を維持する見通しです。