寿スピリッツ(株)の決算情報

寿スピリッツ株式会社は、菓子製品の製造・販売を主な事業としています。主要セグメントには、シュクレイ、ケイシイシイ、寿製菓・但馬寿、販売子会社、九十九島グループなどがあり、国内外で事業を展開しています。

2025年3月期の連結業績は、売上高723.49億円(前期比13.0%増)、営業利益176.1億円(同11.6%増)、経常利益176.86億円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益121.22億円(同11.9%増)となり、過去最高を更新しました。インバウンド消費の増大や雇用・所得環境の改善が寄与し、主力商品の販売強化や新商品開発、新規出店などの施策が奏功しました。

総資産は前期末比11.8%増の519.8億円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加(23.91億円)や有形固定資産の増加(20.55億円)です。負債は前期末比5.4%増の118.94億円、純資産は前期末比13.8%増の400.85億円となりました。自己資本比率は77.1%と1.4ポイント上昇しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは132.04億円の収入(前期比21.8%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは34.38億円の支出(同71.5%増)、財務活動によるキャッシュ・フローは73.72億円の支出(同217.4%増)となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比10.5%増の250.81億円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高796.7億円(前期比10.1%増)、営業利益196.5億円(同11.6%増)、経常利益197.2億円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益134億円(同10.5%増)を見込んでいます。インバウンド消費の増大や所得環境の改善を背景に、緩やかな持ち直し基調が期待されています。

2025年3月期の期末配当は1株当たり32円を予定しています。2026年3月期の配当予想は、1株当たり35円(期末)を予定しています。また、2026年3月期から2030年3月期の株主還元方針として、総還元性向50%以上を意識し、利益成長に応じた増配と機動的な自己株式取得を実施する方針が示されました。