日糧製パン(株)の決算情報

日糧製パン株式会社は、食品関連事業の単一セグメントで事業を展開しています。主な製品は食パン、菓子パン、和菓子、洋菓子、調理パン・米飯などです。北海道を中心に事業を展開し、「おいしく、北海道らしく。」をモットーに安全・安心な製品の供給に努めています。

当第３四半期累計期間の業績は、売上高が139.32億円(前年同期比102.8％)と増加しました。しかし、営業利益は2.5億円(同90.2％)、経常利益は2.63億円(同89.7％)、四半期純利益は1.63億円(同87.4％)と減少しました。売上高は増加したものの、原材料価格の高騰やエネルギーコスト、物流コスト、人件費の上昇により利益が圧迫されています。製品別では、菓子パン部門、洋菓子部門、調理パン・米飯部門が好調で、食パン部門は前年同期並み、和菓子部門は減少しました。

当第３四半期会計期間末の総資産は145.33億円で、前事業年度末比3.18億円増加しました。主な変動として、流動資産が4億円増加し、固定資産が8,100万円減少しました。負債は92.31億円で2.07億円増加し、純資産は53.01億円で1.11億円増加しました。自己資本比率は36.5％で前事業年度末と変わらず、1株当たり純資産は2,533円43銭となりました。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費は4.23億円（前年同期3.59億円）と増加しています。現金及び預金は前事業年度末比2.46億円増加し17.85億円となりました。長期借入金（1年内返済予定含む）は8,800万円増加し20.5億円となり、資金調達が行われたことがうかがえます。

2025年3月期通期の業績予想は、売上高185億円（前期比2.9％増）、営業利益3億円（同9.4％増）、経常利益3億円（同3.5％増）、当期純利益1.8億円（同13.1％減）を見込んでいます。売上高と営業利益、経常利益は増加を予想していますが、当期純利益は減少を見込んでいます。第3四半期までの実績を踏まえると、第4四半期に利益改善を見込んでいると考えられます。

2025年3月期の1株当たり配当金は15円00銭を予定しています。これは前期の20円00銭（うち5円00銭は創業80周年記念配当）から実質的に変更ありません。配当性向は17.4％となる見込みです。