ＵＴグループ(株)の決算情報

ＵＴグループ株式会社の主な事業セグメントは、マニュファクチャリング事業、エリア事業、ソリューション事業、日系人材事業、ベトナム事業の5つです。これらのセグメントを通じて、製造業向けの人材派遣・業務請負サービスを中心に展開しています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が1,947.48億円（前年同期比16.6％増）と大幅に増加しました。一方、営業利益は80.74億円（同13.6％減）、経常利益は82.68億円（同12.0％減）と減益となりました。しかし、親会社株主に帰属する当期純利益は89.65億円（同40.9％増）と大幅増益を達成しました。これは主に関係会社株式売却益約59億円の特別利益計上によるものです。技術職社員数は70,200名（前年同期比21,429名増）と大幅に増加し、事業規模の拡大が見られます。

貸借対照表では、総資産が663.46億円（前年同期比3.1％減）となりました。負債合計は300.23億円（同11.7％減）と減少し、純資産は363.23億円（同5.5％増）と増加しました。自己資本比率は44.1％（前年同期40.0％）に改善しています。主な変動として、現金及び預金が23.9億円増加し、のれんが10.92億円減少しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは56.81億円の獲得（前年同期比42.5％増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは58.67億円の獲得（前年同期は2.1億円の使用）と大幅に改善しました。これは主に子会社株式の売却による収入81.78億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは91.4億円の使用（前年同期比42.1％増）となり、主に配当金の支払いと長期借入金の返済によるものです。

2026年3月期の業績予想は、売上高1,962億円（前年同期比0.7％増）、営業利益117億円（同44.9％増）、経常利益118億円（同42.7％増）、親会社株主に帰属する当期純利益77億円（同14.1％減）を見込んでいます。人材需給の逼迫が継続する中、適切な募集費投資による入社数増加と離職率抑制により在籍増を計画しています。

2025年3月期の配当金は、1株当たり134.98円（配当性向60％）を予定しています。2026年3月期は配当性向100％とし、1株当たり162.72円の配当を予想しています。これは株主還元の強化を目的とした方針変更によるものです。