2025年３月期決算短信の要約
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日揮ホールディングスの当期業績は、売上高が増加したものの、一部海外プロジェクトの採算悪化により営業損失を計上しました。しかし、経常利益は大幅に改善し、財務体質も強化されています。次期は減収ながら黒字転換を見込んでおり、配当は維持される予定です。エネルギー需要や顧客の投資動向に注視が必要です。
主な事業セグメント
日揮ホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、総合エンジニアリング事業と機能材製造事業です。総合エンジニアリング事業では、石油、ガス、LNGなどのプラント設計・建設を行い、機能材製造事業では触媒や電子材料などの製造・販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の売上高は8,580.82億円(前年度比3.1%増)となりました。しかし、営業損失は114.74億円、親会社株主に帰属する当期純損失は3.98億円を計上しました。これは主に、一部の海外プロジェクトでの工事採算悪化や、受注予定案件の顧客投資決定遅れによる不稼働損の発生が影響しています。一方で、経常利益は113.2億円と大幅に改善しました。
貸借対照表の変化
総資産は7,841.75億円(前年度末比1.0%減)となりました。負債は3,919.14億円(同3.1%減)、純資産は3,922.6億円(同1.1%増)となり、自己資本比率は49.8%(前年度末48.7%)に改善しました。受取手形・営業債権及び契約資産等の減少が主な要因です。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは467.61億円の増加(前年度は110.9億円の増加)となりました。これは主に売上債権及び契約資産の減少によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは211.72億円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは150.49億円の減少となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績予想は、売上高6,900億円(前年度比19.6%減)、営業利益210億円、経常利益220億円(同94.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益150億円を見込んでいます。受注高は6,500億円を予想しています。
株主還元
当期の配当金は1株当たり40円、配当金総額は96.67億円となりました。次期の配当予想も1株当たり40円を予定しています。
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