世紀東急工業(株)の決算情報

世紀東急工業株式会社の主な事業セグメントは、建設事業と舗装資材製造販売事業です。建設事業では舗装、土木その他建設工事全般を行い、舗装資材製造販売事業ではアスファルト合材等舗装資材の製造販売を行っています。

当連結会計年度の業績は、売上高が993.58億円（前年同期比12.9%増）、経常利益が57.88億円（同41.9%増）、親会社株主に帰属する当期純利益が38.87億円（同41.9%増）となりました。建設事業の完成工事高は803.66億円（同14.3%増）、営業利益は80.7億円（同45.0%増）と大幅に伸長しました。一方、舗装資材製造販売事業は製品売上高が339.35億円（同8.1%増）となりましたが、営業利益は14.88億円（同19.2%減）と減益となりました。

当連結会計年度末の資産合計は825.56億円（前年同期比8.6%増）、負債合計は408.63億円（同15.1%増）、純資産合計は416.92億円（同2.9%増）となりました。自己資本比率は50.5%（前年同期比2.8ポイント減）となりました。売上債権の増加により流動資産が40.79億円増加し、退職給付に係る資産の増加により固定資産が24.33億円増加しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは9.71億円の資金減少（前年同期は109.49億円の資金増加）となりました。これは主に、売上高の増加に伴い売上債権が大幅に増加したことによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは13.39億円の資金減少（前年同期は28.73億円の資金減少）、財務活動によるキャッシュ・フローは33.76億円の資金減少（前年同期は28.23億円の資金減少）となりました。

次期の連結業績見通しについては、売上高1,005億円（前年同期比1.1%増）、経常利益57億円（同1.5%減）、親会社株主に帰属する当期純利益39億円（同0.3%増）を予想しています。公共投資は底堅く推移すると見込まれますが、建設コストの上昇や将来の担い手不足などの課題に対応するため、競争力の維持・向上や人材確保、サステナビリティへの取り組みを進めていく方針です。

当期の年間配当は1株につき90円（中間配当45円、期末配当45円）、DOEは8.0%となる予定です。次期の配当予想は1株につき70円（中間配当35円、期末配当35円）としています。中長期的に安定的かつ継続的な配当を実現するため、株主還元指標としてDOE（純資産配当率）6%を目標としています（2025年3月期についてはDOE8%を目標）。