2025年３月期決算短信の要約
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五洋建設の2025年3月期は、売上高が大幅増加する一方で利益面では減益となりました。海外事業での損失計上が響きましたが、国内事業は堅調に推移しています。2026年3月期は海外事業の改善により大幅増益を見込んでおり、株主還元も強化する方針です。
主な事業セグメント
五洋建設株式会社の主な事業セグメントは、国内土木事業、国内建築事業、海外建設事業です。国内土木事業は港湾工事等、国内建築事業はデータセンターや防衛施設等、海外建設事業はシンガポールや香港での土木・建築工事が中心です。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が7,275億円(前期比17.8%増)と大幅に増加しました。一方、営業利益は217億円(同25.6%減)、経常利益は188億円(同30.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は125億円(同30.3%減)と減益となりました。国内事業は堅調でしたが、海外事業で大型工事の追加損失計上があり、全体の利益を押し下げました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末比941億円増の6,601億円となりました。負債は950億円増の4,880億円、純資産は9億円減の1,721億円となりました。有利子負債残高は562億円増加し1,665億円となり、自己資本比率は30.6%から26.1%に低下しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは233億円の支出超過となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは232億円の支出超過、財務活動によるキャッシュ・フローは439億円の収入超過となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比28億円減少し、568億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高7,270億円(前期比0.1%減)、営業利益395億円(同82.0%増)、経常利益360億円(同91.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益250億円(同100.6%増)を見込んでいます。国内外の手持ち大型工事の進捗と工事採算の向上、海外事業の黒字転換により、過去最高益を予想しています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり24円(連結配当性向54.5%)となりました。2026年3月期は1株当たり34円(連結配当性向38.5%)の配当を予定しています。また、2025年度から3年間で約300億円の自己株式取得を実施する方針を発表しました。
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