2025年３月期 決算短信の要約
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戸田建設は当期、建築事業の採算性向上と国内投資開発事業の好調により大幅な増収増益を達成しました。売上高5,866億円(前期比12.3%増)、営業利益266億円(同48.8%増)と業績は大きく伸長しています。一方で次期は増収ながら減益を予想しており、今後の事業環境の変化に注意が必要です。自己資本比率37.1%と財務基盤は安定しており、配当も増配予定と株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
主な事業セグメント
戸田建設株式会社の主な事業セグメントは、建築事業、土木事業、国内投資開発事業、国内グループ会社事業、海外グループ会社事業、環境・エネルギー事業です。建築・土木を中心に、不動産開発やグループ会社事業、海外事業、環境・エネルギー事業など幅広い分野で事業を展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の連結売上高は5,866億円(前期比12.3%増)、営業利益は266億円(同48.8%増)、経常利益は290億円(同14.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は251億円(同56.4%増)と、増収増益となりました。建築事業の採算性向上や国内投資開発事業の販売用不動産売却増加が寄与し、大幅な増益を達成しています。受注高も6,455億円(同23.3%増)と好調でした。
貸借対照表の変化
資産合計は9,235億円(前期末比5.9%増)となりました。主な増加要因は、受取手形・完成工事未収入金等の484億円増、新TODAビル完成による建物・構築物の730億円増です。負債合計は5,703億円(同10.4%増)、純資産合計は3,531億円(同0.7%減)となり、自己資本比率は37.1%となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは264億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは611億円の支出で、主に新TODAビル建設や浮体式洋上風力発電事業推進のための有形固定資産取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは73億円の収入となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は861億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績予想は、売上高6,400億円(前期比9.1%増)、営業利益240億円(同9.9%減)、経常利益262億円(同9.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益210億円(同16.6%減)を見込んでいます。増収を予想する一方で、利益面では減益を見込んでいます。個別業績では、受注高5,110億円(同20.8%減)、売上高4,990億円(同5.0%増)を予想しています。
株主還元
当期の期末配当金は1株当たり15円50銭とし、中間配当金と合わせて年間30円の配当を実施する予定です。次期の配当は年間40円(うち中間配当20円)を予定しており、増配が見込まれています。
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