(株)富士ピー・エスの決算情報

株式会社富士ピー・エスの主な事業セグメントは、土木事業、建築事業、不動産賃貸事業です。土木事業では高速道路関連工事、建築事業ではマンション向けプレキャストPC板の製造・販売などを行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が337.71億円(前期比18.2%増)、営業利益8.85億円(同56.8%増)、経常利益8.51億円(同54.8%増)と増収増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は21.87億円(同426.6%増)と大幅増益を達成しています。売上高の増加は主に建築事業の伸長によるもので、利益面では工事採算性の悪化があったものの、売上高増加が寄与しました。

資産合計は377.56億円(前期末比12.1%増)となりました。主な増加要因は、現金預金の8.81億円増、受取手形・完成工事未収入金等の39.88億円増です。負債合計は254.47億円(同9.4%増)、純資産合計は123.08億円(同18.3%増)となりました。自己資本比率は32.6%(前期末30.9%)に改善しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは23.34億円の支出となりました。主な要因は売上債権の増加や仕入債務の減少です。投資活動によるキャッシュ・フローは17.01億円の収入で、主に有形固定資産の譲渡によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは15.14億円の収入となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高351.9億円(前期比4.2%増)、営業利益13.9億円(同56.9%増)、経常利益12.9億円(同51.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7.8億円(同64.3%減)を見込んでいます。増収増益を予想していますが、当期純利益は特別利益の反動減により減益となる見通しです。

2025年3月期の配当金は1株当たり13円(前期比2円増配)となる予定です。2026年3月期は1株当たり14円(1円増配)を予定しています。配当性向は10.5%から31.9%に上昇する見込みです。