(株)イチケンの決算情報

株式会社イチケンの主な事業セグメントは建設事業と不動産事業です。建設事業では建築・土木工事全般を手掛け、不動産事業では不動産の売買・賃貸を行っています。建設事業が売上高の大部分を占めています。

当連結会計年度の業績は、売上高989億9,900万円、営業利益68億6,600万円、経常利益68億円、親会社株主に帰属する当期純利益46億9,700万円となりました。建設事業の完成工事高は987億3,000万円、セグメント利益は87億4,800万円でした。不動産事業の売上高は2億6,900万円、セグメント利益は9,800万円でした。

資産合計は676億200万円、負債合計は335億1,400万円、純資産合計は340億8,700万円となりました。流動資産は620億500万円で、主に現金預金199億5,600万円、受取手形・完成工事未収入金等285億900万円などです。固定資産は55億9,700万円で、主にのれん10億6,700万円、投資有価証券25億400万円などです。

営業活動によるキャッシュ・フローは81億4,400万円の増加となりました。主な要因は税金等調整前当期純利益69億4,400万円、売上債権等の減少56億5,900万円などです。投資活動によるキャッシュ・フローは13億5,300万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは7,500万円の増加となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高990億円(前期比0.0%増)、営業利益53億5,000万円(同22.1%減)、経常利益52億円(同23.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益35億円(同25.5%減)を見込んでいます。減益予想の理由は明記されていませんが、事業環境の不透明感が影響している可能性があります。

2025年3月期の1株当たり配当金は、中間配当50円、期末配当90円の年間140円(前期比30円増)となりました。2026年3月期の配当予想は、中間配当55円、期末配当85円の年間140円(前期と同額)を予定しています。配当性向は21.6%から29.0%に上昇する見込みです。