(株)不動テトラの決算情報

株式会社不動テトラの主な事業セグメントは、土木事業、地盤改良事業、ブロック事業です。土木事業は道路や橋梁などの陸上・海洋土木工事、地盤改良事業は地盤改良工事や施工機械賃貸、ブロック事業は護岸用ブロック製造用型枠の賃貸などを行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高695.57億円(前期比2.4%増)、営業利益31.77億円(同19.6%増)、経常利益33.66億円(同14.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益22.02億円(同9.6%増)と増収増益となりました。土木事業の回復や地盤改良事業の堅調な推移が業績を牽引しました。一方で、ブロック事業は減収減益となっています。

貸借対照表では、総資産が前期末比16.1%増の641.48億円となりました。主な増加要因は、売上債権や有形固定資産の増加です。負債は前期末比34.1%増の294.73億円となり、短期借入金や契約負債が増加しました。純資産は前期末比4.2%増の346.75億円となり、自己資本比率は53.3%に低下しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは6.21億円の収入(前期は70.65億円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは65億円の支出(前期は36.26億円の支出)で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは53.34億円の収入(前期は22.56億円の支出)となり、主に短期借入金の増加によるものです。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高780億円(前期比12.1%増)、営業利益40億円(同25.9%増)、経常利益40億円(同18.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26.5億円(同20.3%増)と、増収増益を見込んでいます。期首より繰越大型工事を中心に高稼働を予定しており、売上高・利益ともに成長を見込んでいます。

2025年3月期の期末配当金は1株当たり60円とし、配当性向は41.3%となる予定です。2026年3月期の配当金は、1株当たり10円増配の70円を予定しています。中期経営計画では配当性向40%程度(1株当たり60円以上)を目標としており、利益還元と成長投資のバランスを図る方針です。