2025年3月期 決算短信の要約
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鹿島建設は2025年3月期に過去最高の売上高2兆9,118億円を達成し、5期連続の増収増益を実現しました。特に海外事業が大きく伸長し、売上高1兆円を突破しています。国内建設事業も堅調に推移し、開発事業等の利益も増加しました。2026年3月期も増収増益を見込んでおり、さらなる成長が期待されます。一方で、自己資本比率の低下や営業キャッシュ・フローの減少には注意が必要です。
主な事業セグメント
鹿島建設株式会社の主な事業セグメントは、土木事業、建築事業、開発事業等、国内関係会社、海外関係会社です。土木・建築工事の請負を中心に、不動産開発や各種エンジニアリング事業、国内外での建設関連事業を展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比9.3%増の2兆9,118億円、営業利益が11.5%増の1,518億円、経常利益が7.0%増の1,606億円、親会社株主に帰属する当期純利益が9.4%増の1,258億円となりました。建設事業、開発事業等ともに売上総利益が増加し、5期連続の増収増益を達成しました。特に海外関係会社の売上高が29.6%増加し、1兆円を超える規模となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比3,194億円増加し3兆4,545億円となりました。主な要因は受取手形・完成工事未収入金等の増加1,212億円、棚卸資産の増加512億円、有形固定資産の増加484億円です。負債合計は2,651億円増加し2兆1,766億円、純資産合計は543億円増加し1兆2,779億円となりました。自己資本比率は2.2ポイント低下し36.4%となっています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは306億円の収入超過となりました。前期の1,237億円から大幅に減少しています。投資活動によるキャッシュ・フローは1,048億円の支出超過、財務活動によるキャッシュ・フローは616億円の収入超過となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末から5億円減少し3,495億円となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高2兆9,500億円(前期比1.3%増)、営業利益1,590億円(同4.7%増)、経常利益1,660億円(同3.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,300億円(同3.3%増)を見込んでいます。国内建設事業では高水準の売上高維持と利益率向上、海外事業では建設・開発両事業での収益力向上を目指しています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は前期比14円増配の1株当たり104円となりました。配当性向は39.0%です。2026年3月期は8円増配の112円を予定しており、配当性向は40.6%を見込んでいます。
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