2025年3月期 決算短信の要約
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株式会社錢高組の2025年3月期決算は、売上高が微減となる中で各利益項目が増益となり、収益性が向上しました。特に営業利益率の改善が顕著です。受注高も大幅に増加し、今後の成長が期待されます。一方で、次期の業績予想は増収減益となっており、厳しい経営環境が続くことが予想されます。
主な事業セグメント
株式会社錢高組は、建設事業を主な事業セグメントとしています。建築工事と土木工事を手掛けており、官公庁や民間企業から幅広く受注を獲得しています。不動産事業も展開していますが、売上高に占める割合は小さくなっています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の経営成績は、売上高が1,206.6億円(前期比0.3%減)となりました。一方で、営業利益は37.12億円(同11.8%増)、経常利益は50.98億円(同2.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は35.04億円(同28.0%増)と、各利益項目で増益を達成しました。特に、営業利益率が3.1%(前期2.7%)に改善し、収益性が向上しています。受注高は1,599.85億円(同34.7%増)と大幅に増加しており、今後の業績拡大が期待できます。
貸借対照表の変化
資産合計は2,067.61億円(前期末比1.5%増)となりました。主な変動として、受取手形・完成工事未収入金等が957.66億円(同15.5%増)と大きく増加しています。負債合計は1,098.93億円(同0.7%減)で、電子記録債務が101.15億円(同40.7%減)と減少しました。純資産は968.67億円(同4.2%増)となり、自己資本比率は46.8%(前期末45.6%)に上昇しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは77.27億円の支出(前期は223.89億円の支出)となりました。主な要因は売上債権の増加です。投資活動によるキャッシュ・フローは2,600万円の支出(前期は26.67億円の収入)、財務活動によるキャッシュ・フローは26.57億円の収入(前期は193.02億円の収入)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は125.38億円(前期末比28.3%減)となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の業績予想は、売上高1,251億円(前期比3.7%増)、営業利益18.8億円(同49.4%減)、経常利益32.3億円(同36.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16億円(同54.3%減)と増収減益を見込んでいます。受注高は約1,000億円と前期実績を下回る予想となっています。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は120円(前期100円)となり、配当総額は8.59億円(前期7.16億円)に増加しました。配当性向は24.5%(前期26.2%)となっています。2026年3月期の配当予想は未定となっています。
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