(株)ナカボーテックの決算情報

株式会社ナカボーテックの主な事業セグメントは、港湾、地中、陸上の3つです。これらのセグメントは社会インフラの維持管理や長寿命化に関連する事業を展開しています。また、国際事業等を含むその他のセグメントも存在します。

当第３四半期累計期間の経営成績は、主力の港湾事業が好調に推移し、売上高が前年同期比7.5%増の89.27億円となりました。利益面では、主要原材料価格の高騰や労務費増加の影響があったものの、売上高の増加に支えられ、経常利益は前年同期比29.7%増の6.24億円、四半期純利益は32.1%増の4.26億円となりました。受注高は前年同期比9.44億円増の119.3億円、受注残高は期首より30.03億円増の64.7億円と、堅調な推移を示しています。

貸借対照表では、総資産が前事業年度末比1.8%減の111.26億円となりました。主な変動として、受取手形及び完成工事未収入金が9.02億円減少、関係会社預け金が8.88億円減少した一方、商品及び製品並びに未成工事支出金が12.03億円増加しました。負債は前事業年度末比0.5%減の30.15億円、純資産は2.3%減の81.1億円となりました。自己資本比率は72.9%と、引き続き高い水準を維持しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金預金は前事業年度末から3.33億円減少し6.71億円となりました。また、減価償却費は前年同期の8,200万円から9,000万円に増加しています。これらの変化は、事業活動の拡大や設備投資の増加を示唆している可能性があります。

2025年3月期の通期業績予想は、売上高136.2億円（前期比1.2%減）、営業利益9.86億円（同16.2%減）、経常利益10.16億円（同15.6%減）、当期純利益7.11億円（同14.8%減）と減収減益を見込んでいます。この予想は、前回公表時から修正されていません。第3四半期までの実績と比較すると、第4四半期に向けて厳しい見通しとなっていますが、具体的な要因は明記されていません。

2025年3月期の1株当たり配当金予想は200円となっています。これは前期の240円から40円の減配となります。配当性向や総還元性向などの具体的な株主還元方針については言及されていません。