コージンバイオ(株)の決算情報

コージンバイオ株式会社の主な事業セグメントは、組織培養事業、微生物事業、細胞加工事業の3つです。組織培養事業では細胞培養用培地の製造販売、微生物事業では細菌検査用培地や抗原検査キットの製造販売、細胞加工事業では再生医療等製品の製造受託を行っています。

当第3四半期連結累計期間の売上高は39.23億円（前年同期比10.7%増）、営業利益は6.75億円（同82.0%増）、経常利益は7.4億円（同86.2%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は5.16億円（同149.6%増）となりました。新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大に伴う関連製品の販売増加や、アジア圏での細胞培養用培地の需要拡大が業績を押し上げました。特に微生物事業のセグメント利益が大幅に改善し、前年同期の1.78億円の損失から2.24億円の利益に転換しています。

資産合計は前連結会計年度末比31.1%増の86.36億円となりました。主な要因は、新規上場に伴う資金調達により現金及び預金が14.39億円増加したことです。負債合計は2.4%減の31.69億円、純資産合計は63.6%増の54.67億円となりました。自己資本比率は前連結会計年度末の50.7%から63.3%に上昇し、財務基盤が強化されています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前連結会計年度末比83.4%増の31.66億円となっています。これは主に新規上場に伴う資金調達によるものです。設備投資については、有形固定資産が2.44億円増加しており、新倉庫の建設や広島県の新細胞加工施設への投資が行われています。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高48.52億円（前期比1.7%増）、営業利益8.57億円（同43.7%増）、経常利益8.76億円（同37.9%増）、親会社株主に帰属する当期純利益6.29億円（同63.5%増）を見込んでいます。第3四半期までの進捗率は、売上高で80.9%、営業利益で78.8%となっており、概ね計画通りに推移しています。

2025年3月期の1株当たり配当金は、前期と同額の14円を予定しています。配当性向は11.2%となる見込みです。