(株)オーテックの決算情報

株式会社オーテックの主な事業セグメントは、環境システム事業と管工機材事業です。環境システム事業では、建物の計装工事、電気工事、メンテナンス工事、自動制御機器等の販売を行っています。管工機材事業では、衛生陶器、住設機器、冷暖房機器、産業機器、継手、バルブ、鋼管などを販売しています。

当期の連結業績は、売上高が314億2,400万円(前期比7.0%増)、営業利益が40億2,400万円(同98.6%増)、経常利益が42億2,200万円(同94.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が28億7,400万円(同107.3%増)と大幅な増収増益となりました。特に環境システム事業が好調で、売上高が199億9,200万円(同20.5%増)、営業利益が47億8,900万円(同53.8%増)と大きく伸長しました。一方、管工機材事業は減収ながら黒字転換を果たしました。

資産合計は前期末比28億7,300万円増の346億7,100万円となりました。主な増加要因は、現金及び預金の18億5,600万円増、投資有価証券の7億5,000万円増などです。負債合計は2億2,600万円増の117億6,800万円、純資産合計は26億4,600万円増の229億200万円となりました。自己資本比率は64.5%と2.3ポイント上昇し、財務基盤が一層強化されました。

営業活動によるキャッシュ・フローは35億4,200万円の収入(前期比27.4%増)となりました。主な要因は税金等調整前当期純利益41億5,200万円などです。投資活動によるキャッシュ・フローは9億2,200万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは5億7,600万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比20億4,200万円増の83億4,100万円となりました。

次期の連結業績予想は、売上高310億円(前期比1.3%減)、営業利益33億円(同18.0%減)、経常利益34億円(同19.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益22億5,000万円(同21.7%減)と減収減益を見込んでいます。建設資材価格の高止まりや技能労働者不足などの厳しい経営環境が続くと予想されています。

当期の配当金は1株当たり170円とすることが予定されています。次期は1株当たり年間58円(中間29円、期末29円)の配当を予定していますが、これは2025年4月1日付で1株を3株に分割する株式分割を考慮したものです。株式分割前の基準では174円相当となり、実質的な増配となります。