2025年3月期 決算短信の要約
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コムシスグループの2025年3月期決算は、ITソリューション事業や社会システム関連事業の好調により増収増益となりました。売上高6,146.31億円(前期比7.6％増)、営業利益459.98億円(同17.3％増)と、特に利益面で大きく伸長しています。次期も堅調な業績を見込み、増配を予定するなど株主還元にも注力しています。一方で、キャッシュ・フローの減少には注意が必要です。
主な事業セグメント
コムシスグループは、通信インフラ分野、ITソリューション分野、社会インフラ分野を主な事業セグメントとしています。通信インフラではデータセンター間相互接続や通信品質対応工事、ITソリューションではデジタル技術による社会課題解決、社会インフラではデータセンターや半導体工場の建設、都市再開発などに取り組んでいます。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が6,146.31億円(前期比7.6％増)、営業利益が459.98億円(前期比17.3％増)、親会社株主に帰属する当期純利益が300.76億円(前期比9.6％増)となりました。ITソリューション事業での大型案件獲得や、社会システム関連事業の大型工事の進捗により増収増益となりました。特に営業利益の伸びが顕著で、売上高の増加に加えて生産性向上の取り組みが奏功しています。
貸借対照表の変化
資産合計は前期比4.9%増の5,397.3億円となりました。主な変動として、受取手形・完成工事未収入金等が305.03億円増加し、現金預金が137.12億円減少しました。負債合計は前期比8.3%増の1,587.47億円、純資産合計は前期比3.5%増の3,809.83億円となりました。自己資本比率は69.3％(前期末70.3％)と若干低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは166.25億円の収入(前期比62.4%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益451.67億円、売上債権の増加328.08億円によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは102.15億円の支出(前期比35.9%減)、財務活動によるキャッシュ・フローは202.17億円の支出(前期比17.4%増)となりました。結果として、現金及び現金同等物は前期末比26.5%減少し381.46億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高6,200億円(前期比0.9%増)、営業利益450億円(同2.2%減)、経常利益460億円(同1.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益310億円(同3.1%増)を見込んでいます。通信キャリア事業の堅調な推移やIT市場での受注拡大、インフラ整備関連の受注拡大により、売上高は微増を予想しています。利益面では、売上高の増加とDX推進による生産性向上により、当期純利益の増益を見込んでいます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり115円(前期比10円増)となりました。2026年3月期の配当予想は1株当たり120円(前期比5円増)で、配当性向は45.6%を見込んでいます。継続的な増配により株主還元の充実を図っています。
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