美樹工業(株)の決算情報

美樹工業株式会社の主な事業セグメントは、建設事業と住宅事業です。建設事業では一般建築工事や土木工事を行い、住宅事業では戸建住宅の販売やリフォーム工事を手がけています。その他に飲食事業も展開しています。

当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が前年同期比18.8%増の88.13億円となりました。利益面では、営業利益が前年同期比73.6%増の8.74億円、経常利益が79.2%増の8.61億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が107.8%増の5.36億円と大幅に増加しました。これは主に建設事業セグメントでの売上高増加や大型物件の工事進捗、賃貸用不動産の売却益などが寄与しています。

当第1四半期連結会計期間末の総資産は367.23億円（前期末比12.7%増）となりました。主な増加要因は、工事進捗に伴う受取手形・完成工事未収入金等の増加です。負債は182.95億円（前期末比24.6%増）となり、主に短期借入金と長期借入金が増加しました。純資産は184.27億円（前期末比3.0%増）となり、親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の増加が主な要因です。

キャッシュフローの詳細な記載はありませんが、財政状態の変化から以下のように推測されます。営業活動によるキャッシュフローは、工事進捗に伴う売上債権の増加により減少した可能性があります。投資活動によるキャッシュフローは、賃貸用不動産の売却により増加したと考えられます。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金と長期借入金の増加により大幅に増加したと推測されます。

2025年12月期の連結業績予想について、第2四半期累計期間の売上高は前年同期比18.1%増の155億円、営業利益は6.7%増の5.8億円を見込んでいます。通期では売上高28.2%増の350億円、営業利益32.2%増の15億円を予想しており、前回公表からの変更はありません。これは建設事業の受注増加や住宅事業の回復を見込んでいるためと考えられます。

2025年12月期の配当予想は、中間配当100円、期末配当100円の年間200円を予定しています。これは前期と同額であり、安定した株主還元を継続する方針と考えられます。